No. 48   Date:2011-1-15
オーガニックワインて?

オーガニックワイン、オーガニックの野菜、オーガニックの肉類と、今では日常食品のほとんどについてオーガニックのものが手に入ります。私が住むソノマにはオーガニックの食料品から洗剤、化粧品、嗜好品がそろっているスーパーがあります。オーガニックワインのみではありませんが オーガニックワインも多く取り揃えてあります。

ところでオーガニックワインて何でしょう。

ヨーロッパではオーガニック栽培のブドウを使っていれば、オーガニックワインとされています。でもアメリカではオーガニック栽培のブドウを使っているだけではオーガニックワインではないとされています。

 

オーガニックワイン

OrganicとしてUSDA(U.S. Department of Agriculture)のシールを貼るにはオーガニック栽培として認定を受けた畑のブドウを最低95%使っていなければなりません。さらにワイナリーもオーガニックの認定を受けていなければなりません。そして亜硫酸ガスの添加が禁止されています。発酵中に自然発生する亜硫酸ガスが20ppm以下含まれているのはオーガニックワインとして認められます。

アメリカとヨーロッパのオーガニックワインの違いは、亜硫酸ガスが含まれている量にあります。

オーガニックワインは酸化、自然酵母やバクテアの繁殖を防止する役割を果たす亜硫酸ガスが添加されていないため、ワインが劣化をしているかどうか、ボトルを開けて味わってみるまでわかりません。そのためアメリカの多くの消費者は、オーガニックワインは酸化(劣化)していることが多いという印象をもっています。だからオーガニック栽培の認定を受けた畑のブドウを使っているワイナリーでも、意図的にオーガニックワインとしての認定を追求しないワイナリーが多くあります。  

 

オーガニック栽培の畑も、オーガニックワイナリーも、CCOF(California Certified Organic Farmers)あるいは Stellar Certification Servicesなどの組織の認定を受けなければなりません。

またワイナリーはラベルをCCOF あるいはStellar、そして連邦政府のTTBに提出して確認を得なければなりません。続く

 

次回はオーガニック栽培ブドウ使用のワインについて書きます。