No. 24 Date:2006-08-28
ア・ラ・カルト
ワインは赤いフェラーリ?
2005年のシャトー・ぺトリュスは1本が3000ドルだという。しかもまだ樽に入っているのだから、このワインの将来を確信してコレクターたちは買うのだろう な。そうそう、スクリーミング・イーグルが売却されて、新しいオーナーは1本を500ドル(今までは300ドル)に値上げするのだそうだ。それからこのワインを造っていたハイディが、スクリーミング・イーグルを辞めるという。 価格の話に戻って、1本が3000ドルなんていうワインは、もう飲むのではなくてラベルを見て買うということなのだろうね。100ドル以上するワインは質が どうのこうのというのを越えて、需要と供給の世界だ。みんなが持ってない、買えないワインを持つという自己満足。ある人はこれを赤いフェラーリを買って家 の前に自慢げに駐車しているのと同じ心理だという。こうなるともうペトリュスはワインであってないようなものという彼の意見に賛成してしまう。ワインは飲んで楽しむものという定義からはずれてしまっているからだ。