No.42 あなたは赤、白、それともグリーン?

No. 42   Date:2009-11-02

あなたは赤、白、それともグリーン?


カリフォルニアのワイン業界は時代の意識に敏感だ。それだけインテリが多いからだろう。オーガニック栽培、サステイナブル農業、バイオダイナミック栽培、ソーラーシステム、廃水の再利用と、着々とこなしている。なのに明らかに自然環境と人体に影響を与える、そして中身を飲んでしまうとはた迷惑などっしりとしたボトルだけが残る重いボトルが今も使われている。このボトルを使うのをやめよう、このボトルを買うのをやめようという運動もあったりしているけれど、重いボトルを使わないという変更にはすばやい反応を起こしていない。
重いボトルの弊害
★重いボトルを輸送するのにガソリンを多く使う。
★ボトルの入ったボックスを運ぶ人たちが腰を痛めかねない。
★このボトルを片手で持ってワインを注いでいると腱鞘炎になりかねない。

ちらっとワインショップの棚を見てみると、高額のシラーとピノ・ノワールそしてカベルネに重いグラスが使われている。カベルネの場合は肩幅が広く背も高い。他のボトルを威圧するようにすごいワインだぞっていうメッセージを伝えている。
厚みがあって重くて、重厚そうに見えるけれど、本当に中身もすごいの?
厳かにさえ見えるこのタイプのボトルを考え出したのはプロモーションの天才。でも、もうそろそろワインの買い手も、ボトルの見かけではなく勝負は中身って再認識する時期だと思う。地球に優しい人、グリーンになってもいいのでは? 
エコ(ECO=環境)ボトルではなくてエゴボトルと誰かが呼んでいた。