賢い消費者
ワインコーナーにどっさりと並んでいるワイン。あなたは何を目安に買うワインを決めますか?楽天のワインサイトでワインを買う時、説明文の何に納得して買いますか?
ワインのラベルには他のワインとの差別化を図るためのキャッチフレーズが使われている。意図的に定義ははっきりとさせずにその言葉が生み出すイメージで勝負。
個性豊かなワインであること、質が他のワインよりずうっといいこと、だから値段は正当であることを、イメージで見事に伝えている。
その例の一つがReserve。アメリカではリザーヴについて法的な規制がない。
リザーヴはレギュラーよりも高い。でも本当にレギュラーより質がいいのだろうか?
いいのもあるしそうではないのもある。フレンドリー価格帯でもレザーヴとして出されてるワインもあるね。
リザーヴに使ってるブドウの質がいい?大概はそのように書いてあるけれど、もしかしたら頑張って熟させたブドウ(過熟かも?)を使ってるということもあって、それはあなたの好みじゃないかもしれない。
リザーヴには新樽がたっぷりと使ってある?そういうケースが多い。オークの香りと味が豊かなワインが好みなら納得だけれど、オークよりフルーツの香りと味わいが豊かなタイプが好みの場合は、リザーヴよりレギュラーのほうが好きかもしれない。
ワイナリーで長めに熟成させているという説明文があるかもしれない。スペインやイタリアでは何年熟成させたらリザーヴ(リゼルヴァ)という法律があるけれど、カリフォルニアにはそういう規制はない。爽やかな白ワインが好みの方にとってはワイナリーで少し長めに熟成させたワインは口に合わない。
もう一つ、Old Vinesというのがある。ジンファンデルに多いよね。樹齢の入った樹から造ったジンファンデルは若い樹から造ったのより質が高いのだろうか?必ずしもそうではない。オールド・ヴァインから造ったジンファンデルだからというので、値段が高いケースが多い。
リッジ・ヴィンヤードのブドウ畑管理担当者はオールド・ヴァインというのは樹齢が50年以上のものであるべきとしている。樹齢50年以上というブドウ樹に、厳かさを感じる。でもその樹から造られた全てのジンファンデルの質が高いとは、必ずしもいえなくて、値段だけ高いのもあったりするよね。
他にもSpecial Selection、Wine Maker’s Blend、Barrel Selection、Special Cuveeという言葉がラベルに書かれている。
こういった言葉が本当に価値があるのかどうかを判断するには飲んでみるしかない。
良心的なワインショップは今週のワインとかで、試飲できる機会を提供してると思うので、そういう機会を利用して、実際に飲んでみて値段と見合わせて判断する、賢い消費者になりたい。