No. 24 Date:2006-08-28

Family Winemakers of California Tasting

好例のテイスティングが8月20&21日に開催された。それにしても410社のワイナリーが参加して、一つのワイナリーが2-6種類(ひとつだけというワイナリーもあるけれど)それに赤白両方のワインを試飲に出しているのだから、ワインの数はおびただしい。ずらりと会場に並ぶブースを見たら、無力感 に襲われた。どんなにがんばって試飲しても、本当に限られた数のワインしか試飲できない。そしていいワインの試飲を絶対に逃しているはず。それでも2日間 通って、できる限りのワインを試飲することにした。
1日目は一般消費者が参 加できる日で、日曜日ということもあって、会場はとても混んでいた。若い人の参加(30代の人が多い)が多くなっているようだ。もしかして私が歳をとっただけ?こういうイベントにはカップルで来ていることが多かったのが、女性だけのグループも多く来ていてワイン業界の未来は明るい。アメリカは女性がワインを選ぶことが多いからワイン消費量が高くなるだろう。ざっと見ると、赤ワインを飲んでいる人のほうが多い。2時30分ころになると、ちょっと酔った顔の人 が多くなって、歩くスピードものろいのろり(多分、私も)。人が多く群がっているのは、ターリーとかスタグス・リープ・セラーズ(パリのテイスティングの 再現の報道のせいだろう)、ニッケル&ニッケルなどだった。
2日目はトレードの人だけなので、1日目よりは年齢が行った人が多く(ほっ!)、そしてちょっとスノブだ。 数年前まではプレミアムのワイナリーの参加が今よりも多く(例えばアラホとか)、それにオーナーや醸造家が自ら参加してワインを注いでいたけど、最近はそういうワイナリーはあまり参加しなくなっているのが残念。もっとも注ぐワインがないのだろうけど。
1日目はソーヴィニヨン・ブラン、ヴィオニエ、それからピノ・ノワールとワインに誠実?に試飲していたのだけれど、混んでいて、なかなか目的のブースに行き着けないし、疲れてきたので、2日目は赤は手当たり次第に試飲したので、最後のほうで試飲したピノ・ノワールには不公平だったかもしれない。そのために ソーヴィニヨン・ブランのワイナリーの数が必然的に多くなっている。

限られて試飲の中で印象に残ったワイナリー

ソーヴィニヨン・ブラン
2005 Wattle Creek $15
2005 R&B Cellars $12
2005 Mauritson $16
2004 Fortress $18
ソーヴィニヨン・ブランだけを生産(100cases)
2005 Longmeadow $18
2005 Matanzus Creek $20
2005 Saracina $23
デイヴィッド・レミーがコンサルタント
2004 Fiddehead $30
ちょっと高過ぎかも。

ピノ・グリ
2005 Inman $25
ピノ・グリにしては高いけれど、上品で辛口、大人の味。

ピノ・ノワール

2003 Fort Ross (Sonoma Coast) $37

2004 Freeman Akiko’s Cuvee $35
華やかな香り、エレガント、骨格がふわふわしてゼラチン風、フィニッシュを少し甘くて、一般受けする上手い造り。
2004 Hagafen Cellars $32

2004 Londer Estate(初リリース) $?

2004 Lynmar Quail Hill $45

2005 Mi Sueno 樽からのサンプル $38?


メルロー

2003 Paradigm $44
しなやかでエレガントなタイプのワインが好きな人向き。
2003 Ahnfeld
過熟タイプではなく、上品でふくよか。スペクテーター誌が高い点を付けたそうで、同誌も超ライプスタイルから離れつつあるのかも。

シラー

2002 Wattle Creek $25
オーナーがオーストラリア人なので、シラーといわずにシラーズ(Shiraz)とネーミング。

カベルネ・ソーヴィニヨン

2003 Cloud View $65

1996 Corison $135

2002 Paradigm $53