ソノマの暮らしブログ

カリフォルニア州ソノマに住んで25年。第二の故郷と決めた美しいワインカントリーで、ワインを追いかけて暮らしています。

2012年ハーベスト

2012年のハーベストが本格化しています。今日一日、ナパにいたのですが、州道29号線を走っているブドウを運ぶ大型トラックがたくさん目に入りました。早熟品種の収穫が始まったところです。今朝、ソノマ・コーストでピノを収穫した醸造家(ナパに住んでいます)、ルサフォードでメルローを収穫したワイナリー、ソノマ・マウンテンにある畑のソーヴィニヨンを収穫したワイナリーの方とお話しする機会があったのですが、3人とも笑顔、笑顔で幸せそうでした。過去の2年間、大変な年だったので、今年の順調な生育ぶりにほっとしています。ブドウの状態がとても良くて、その上、収穫量もたっぷりという年になるようです。

2010年と2011年は春先の霜害、花ぶるい、9月の猛暑、気温が上がらなくて、熟するのを待っているうちに秋になってしまい、収穫できる状態になったのが遅く、雨が降ってしまったというのが原因で、どのワイナリーも生産量がとても少ないようです。ワイナリーによっては、収穫を予定していた前日に雨が降って、ブドウが台無しになって、生産を断念した畑もあったりで、苦難の年が2年続いたのですから、嬉しさで表情が緩んでしまうのもうなづけるというものです。

今日も素晴らしいお天気で、暑すぎず、空気はからっとして太陽がさんさんと照っていて、手入れの行き届いたテラスでのランチは、まるでリゾートホテルでゆっくりしてるのかな、なんて感じてしまうほど、気持ちが良かったです。

でもまだ9月。晩熟品種が熟するのは10月、このまま、良いお天気が続いてほしいものです(祈)

写真:

1.ルサフォードのメルロー、1日目です。ジュースが甘くて濃くて、いいワインになりそうな味でした。

2.イタリアからのインターンがワイン生産を手伝っていました。

3.収穫してタンクに入れて1日目のソーヴィニヨン・ブランです。ランチ時に持参してくれました。素晴らしいハーベストでありますように!と乾杯。デザートとして楽しみました。

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ブドウの収穫

3週間ぶりにソノマへ帰ってきました。出かけるときには、近所のブドウ畑の早熟ブドウの粒がところどころ色づいていました。それがしっかりと濃い紫になっています。粒の大きさもそろっていて、腐食なし。このまま素晴らしい天候が続けば、良い年になるという実感。

一粒だけとってかんでみました。まだまだ糖分の味が淡く、酸味が残っていました。この畑は摘むまでに、まだもう少し時間がかかりそうです。

そこからちょっとだけ離れたところにあるピノ・ノワールの畑に男性が立っていたので、いつ摘むのかと聞いたら、来週とのことでした。

私が住む地区はカーネロスに近くて、やや涼しので、この地区にあるカベルネはずいぶんと遅くに摘まれます。まだカベルネは色づきはしていますが紫までにはなっていません。

毎日、朝と夜は涼しくて、日中は気温が上がるという典型的な天候パターンがきっちりと、今年は続いています。

真っ青な空を見ていると、この天候パターンが、ずうっと続くと、考えてしまいます。どうかこのままこの天候状態が続きますように。









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BART



カリフォルニアのソノマにずいぶんと長いこと住んでいますが、ほとんど車で移動。町を走っているバスは、バスがあるとは言えないほど、とっても不便なので使ったことがありません。でもサンフランシスコにちょくちょく行くようになってからは、サンフランシスコ市内は徒歩40分以内は坂道であろうが歩いています。一方通行の道が多い街中を駐車場を探してあちこち運転するより歩いたほうが早いからです。サンフランシスコを中心とした地区に地下鉄と鉄道をミックスしたような交通機関、バート、BARTがありますが、乗ったことは2,3度しかありませんでした。ところが最近、相棒がサンフランシスコから隣町のオークランドまでにバートで行こうと言い出して、しぶしぶ承諾。

マーケットストリートにある駅から乗りました。日本の都市のように行き先の方向によって数線あるというのではなくて、ひとつのホームに数方向へ行く電車が入ってくるのです。どこそこ方面は何時にやってくるというように、シェアしているわけです。ホームへ降りて行ったら、ラッシュアワーだったので、東京ほどではありませんが人が多く、なんとなく列をつくっている感じなのです。割り込みを避けようと「この列に割り込んでいないですよね?」と聞いたら、大丈夫と若い男性が言ってくれました。スーパーとか映画館とかで間違って列に割り込むとすごい顔でにらまれるから、マナーを守ろうとしたのです。そして列車がやってきたら、列がぱあっと崩れて、それぞれがどざどさっと列車に入り込むではありませんか。というのは、並んでいても、入ってきた列車が自分の行き先ではない人は列に残って、自分の行き先の客が乗るので、列はごちゃごちゃになってしまうのでした。

私も最後のほうになりましたが、乗り込みました。とっても混んでいて、立っていたのですが、なんとつり革も鉄の棒も、ものすごく高いところにあって手が届きませんん。仕方なく相棒の腕につかまって足を踏ん張っているしかありません。不愉快!、中国人の女性が降りるときに出口へ歩いていくのに、つかまるものがありません。すると中年の男性が「どうぞ僕の腕につかまってももいいですよ」というのです。

背の高い女性が慣れた様子で吊革につかまりながら、本を読んでいました。この女性は人にぶつからないように、人の足を踏まないようにと悪戦苦闘しながら立っている私に気がついていたらしく、彼女の前の席が空いたら、自分は座らずに、「ここ空いたからお座りなさい」とにっこり。親切!!

下車する駅が近づいたので出口近くまで行かなければなりません。そしたら若いすらりとしたきれいな黒人の女性が腕をさっと出してくれました。

乗ってる人たちはとっても親切でしたが、つり革の高さは背の低い人への配慮はまったくなし。またバートに乗るかって?うーん、なるべくなら避けたい。この線はサンフランシスコの金融街に通勤してる人たちが通勤に使っているので、みんなパリッとした服装をしていたし、ホームも車内もきれいでした。

娘の話によると、市内を走るムニというバスはホームレスの人がたくさん乗る路線があって、その路線のバスに乗るとそれは大変とのことでした。

カリフォルニアの公共交通機関は未発達。カリフォルニアはずっと以前に公共交通機関の発達を目指すか、それとも高速、フリーウエイを建設するか、という選択が提案され、選挙で道路つくりが選ばれたのだそうです。排気ガスによるスモッグ、交通渋滞とその付けが今、どっかりと来ているようです。

写真は深夜近くのバートなので、がらんとしています。

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