ソノマの暮らしブログ

カリフォルニア州ソノマに住んで25年。第二の故郷と決めた美しいワインカントリーで、ワインを追いかけて暮らしています。

センチメンタルジャーニーその5


マニラから、プエルト・プリンセサという小島に飛行機で飛びました。飛行時間は1時間半。飛行場からチャーターしたバンで4時間。この運転手さん、ギアで運転するのはこのときが初めてと運転しながら告白。ギアの4から突然1にしたりするので、ぎっしん、ごっしん。相棒とスポッツウッドのジョンが、「あっ、今1にしたらだめ」とか指示を飛ばして走ります。マニラでエアコンがきつすぎて、風邪を引いてしまった身には、ぎっしん、ごっしんで車酔いになりそう。その上、補助イスに座ってしまったので、腰通。

途中で新しくできたという大型スーパーに寄って、小島に滞在中に食べる食料を仕込む。舗装なしの一歩通行の道に入って、またぎっしん、ごつんという車の音を聞きながら走り続けて、ようやく海辺に着きました。そこから小さな船に乗って30分、オーストラリア人が所有しているという島に到着。フィリッピンには何千という島があるそうで、買うことはそんなに難しくないそうです。インターネットなし、電話なし。電気はソーラーで夕方6時から夜の10時まで。10時になるとプッツンと電気が消えました。この家を管理するカップルがお掃除と食事の支度をしてくれるほかは誰もいません。。

美しい海岸を一人占めできるのはすばらしいけれど、、、どういう風に感じたらいいのか、しばし呆然。

浅瀬の海が続いているので、水遊びには最適。きめの細かな砂で、歩くと気持ちがいい。でも暑くて湿度が高いので、海辺を散歩して、止まると汗が噴き出します。

スポッツウッドの長男がくらげに刺されて「痛い、痛い」と大騒ぎ。管理人の奥さんが酢をかけてマッサージ、その後にアロエかな、植物の茎を丁寧に塗ったら痛みが取れたらしく、ぴたりと泣き止みました。

管理人の3人の子供たちは週末だけこに泊まって、終日は学校のある島プエルト・プリンセサで(13歳のお姉ちゃんと11歳のお兄ちゃんと10歳の男の子)3人で暮らしてるそうです。10歳の男の子がスポッツウッドの次男と仲良しになって、くらげ取りに出かけて、3つほど抱えて帰って来ました。ちゃんと腸かな?何かをその場で抜くので、刺されたりしないのです。おうちで刺身で酢と醤油でランチに食べるのだというので、私も食べたいなあと心から思って、そういったのだけれど、誰も信じてくれません。アメリカ人はくらげは食べないし、管理人の奥さんは私がそういうものを食べるというのを全然信じてくれず、ただほほえんでました。

夕食はこの日に獲れたお魚を奥さんが買ってきてくれて、料理してくれます。それをマニラから担いで来たワイン(1ケース)と一緒に楽しみます。

後は昼寝、散歩、読書。くらげが怖いので、海には入らず、ただただ眺めるだけ。残りの人たちはカヌーを漕いで遊んでました。

人生について考えるのに、いい場所だなとは思うものの、あんまりの静けさと蒸し暑さで、ぼんやりしてしまって、何も考えられないで終わってしまっ田次第。ユニークな体験でした。

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センチメンタルジャーニーその4



メンバーは京都に残る人、東京に行く人と別れました。相棒と私とスポッツウッドの一家は、関西空港からフィリピンに飛びました。

マニラはすごい交通渋滞で15分ほどで行けるだろなというところが1時間はかかるので、ただただ忍耐。

マニラは相棒にとってノスタルジックな場所。大学卒業後、世界を放浪、東南アジアにたどり着いて、南太平洋を大型ヨットで巡りました。というと豪華版に聞こえるかもしれないけれど、タイで出会ったアメリカ人の男性がヨットを作ってこの辺りを航海するから、来ないかというので、参加したのだそうです。フィリピン、タイ、香港、シンガポールあたりをお客を乗せて航海して、28歳だった彼が、マニラでよく行ったのがヨットクラブ。このヨットクラブがまだあるならもう一度訪れたいというのが、彼の夢。インポーターがチェックしてくれたら、まだあるということで、行くことになりました。

ホテルからタクシーで約1時間ほど行ったところにありました。タクシーは渋滞の中をクラクションを鳴らしながら、走ります。クラクションを鳴らすにはそれなりのルールがあるらしく、衝突せずに走り続けました。どのタクシーもフロントガラスの前に小さなマリア像が飾ってありました。運転手さんの奥さんは香港にメードとして出稼ぎに行っていて、二入の愛情を保ち続けるのが難しいと嘆いていました。

無事に着いたヨットクラブは、寂れていましたが、スタッフの方たちが歓待してくれました。数人の小さなグループがランチを食べていました。海の見える見晴らしの良い席に案内されて、ビールを飲みながら、フィリッピンの鶏の煮込み料をいただきました。でもその海は汚臭がするのです。残念。

この辺りを少し歩いてみたいという相棒の要望をかなえてあげようと、外へ出たのですが、じりじりと容赦なく肌を焼くひどく強い日差し、、、そして湿度。めまいがしてきて絶えられなくなって、タクシーに飛び乗って、ホテルへ戻った次第。でも懐かしそうでした。

スポッツウッドのインポーターが私たちも招いてくださって、インポーターが所有するプロのバスケットボールのチームのプレイを見てきました。アメリカのカレッジで、そこそこかなというレベルのプレーヤーが2,3人混じって、後はアジア人がメンバー。バスケットボールは良くわからないけれど、テレビで見ているのと比べても、スピードがずいぶんとゆっくりで、シュートが決まらないのはあきらか。スポッツウッドのインポーターのチームは負け。

マニラは危険な土地だと相棒がいっていたけれど、本当のようで、インポーターの車2台で移動しましたが、どちらもボデーガード付き。「拳銃を持ってるの?」って聞いたら、にっと笑ってイエスといいました。誰かが襲ったら逃げていきそうなガードではなく、目線が鋭く、鍛え上げた体のきりっとした男性でした。チーム所有者はこの国ではすごいお金持ちでしょうから、誘拐の対象になりうるものねと、後でみんなで納得。

予断ですが、成田空港でガードのユニフォームを着て立っている方を見ましたが、小太りで年配。のんびりした感じで柱にもたれてました。日本は安全な国。ほっとしました。 

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センチメンタル・ジャーニーその3

   

私と相棒はせっかく料亭が並んでいる京都の素敵な地区に泊まっているのだから、ぜひ料亭で食事をしようということで意見が一致。早速「ねねの道」を歩いて、料亭らしきところをチェック。旅館から歩いて5分ほどのところにある高台寺茶寮に決めました。お部屋の様子や料理の写真が入り口の壁に張ってあって、お値段も書いてあったので、外国人にとっても入りやすいねということで決定。ジャシュと相棒と3人で行きました。他のメンバーは子供がいるので、スペイン料理のレストランへ行くということで別々に夕食。

なかなか素敵なお店で、ありがたいことに椅子でした。最初はまず日本酒から。その後はワインがいいというので、ワインリストをチェック。リストに載っているワインの数は少なかったけれど、それを承知の上で来ているのでオーケー。白ワインの項にシャトーの名前は書かれていなくて6000円とあったので、これに決めました。

ソムリエさんがワインを持ってきてくれました。2011 Viognier VDP de la Principauté d'Orange, Janasseと書かれているラベルを見て相棒とジャシュはにっこり。ソムリエ氏に「カレラのジャシュ・ジェンセンだと言おうか」とジャシュに聞いたら、恵美子が言うのならいいという返事。それでそう言ったら、ソムリエ氏はぽかんとした表情で「えっ、本物のジャシュ・ジェンセンさん?」と何度も聞くので、「そうです」と何度も答えました(笑い)

お料理は季節感を表現した美しい盛り付け、そして美味しく、会話も弾んで、ヴィオニエの後はゲヴェルツトラミナー、その後のボトルは、もう何を飲んだか覚えていませんが、3本も飲んでしまいました。3人、上機嫌で旅館へ戻りました。

ソムリエ氏(初田智さん)とフェイスブックのお友達になりました。早速彼が写真をポストしてくれました。旅館はインターネットが使えないので、私は陸の孤島。

ワインはお友達の輪を広げてくれますね。

      

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