ソノマの暮らしブログ

カリフォルニア州ソノマに住んで25年。第二の故郷と決めた美しいワインカントリーで、ワインを追いかけて暮らしています。

クリスマス

2012年のクリスマスが終わろうとしています。

今年も幸せで楽しいクリスマスになりました。感謝!

いつもクリスマスイブ、24日は親子3人でディナーに出かけます。そしてクリスマスデー、25日は親友のサンディ&ランスの家でプレゼントを交換してクリスマスのディナーを楽しみます。

今年はサンディ&ランスがニューオリンズで年末を迎えるというので、2日前にクリスマスを祝いました。サンディのテーブルセッティングはいつものことながら、オケージョンをテーマにしたすばらしいセッティング。

クリスマスディナーはメキシコから仕入れてきたテキーラを最後に飲んだので、翌日はちょっと?二日酔い。ワインもたくさん飲んだので、テキーラのせいではありません。

クリスマスのイルミネーションはサンフランシスコなどの都市はそれはすばらしいデコレーションですが、商業関係抜きで、ソノマのそれぞれの家が工夫を凝らしたイルミネーションが目を楽しませてくれます。うちの近所では、写真の家が一番でした。

そしてクリスマスの今日、相棒がニソワサラダを作ってくれました。

HALLのソーヴィニヨン・ブランで楽しく食卓を囲んだ次第。

雨天のクリスマスで気持ちがぱあっと晴れやかとはいえませんが、しっとりとしたクリスマスです。


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Idele Family Vineyard

我が家と同じ通りにリチャード&スーザン夫妻が越して来ました。サンフランシスコ、サンディエゴ、ミル・ヴァレー(ソノマとサンフランシスコの間にある裕福層が住む地区)に家を持っているお金持ち。リチャードは成功した弁護士。ソノマのこの土地が気に入ったので、ここを拠点にしたいといってましたが、、、。

この二人が買った土地にシャルドネとシラーのブドウ畑が付いていたのです。テニスコートか何かにしようとしたのですが、このあたりは農業地区に指定されているので、変えるわけには行かずに、ブドウ畑を保持することにしたのだそうです。ところが、この畑がなんと隠れた宝物!この地区はカーネロスに近く、涼しいので、素晴らしいシャルドネが育つのです。そして涼しい地区のシラーも、なかなかのもの。

Idele Family Vineyard と家族の名前で少量ですがシャルドネとシラーをリシースしました。

そのリリースパーティに招かれました。ミネラル分が特徴のコクのある大人の味のシャルドネ、味わいに深みがあり、過熟ではない、涼しい地区のシラーらしい酸味がフィニッシュにきれいに残るシラー。

こんないいワインができる畑に当たったなんて、ラッキーなお二人。

近所の方々、サンフランシスコの弁護士仲間と大勢の人が集まっていました。お金持ちのカップルなのですが、気さくで親切。

メキシコでテキーラの勉強をしてきたとスーザンに話したら、ぜひテキーラのテイスティングに行こというので意気投合(ワインじゃなくてね、、)

お二人はユダヤ系アメリカ人なので、クリスマスツリーじゃなくて、ハヌカを祝います。9本のキャンドルが灯されていました。光の祭りとも呼ばれて、毎日1本ずつキャンドルがともされて、最後は9本のキャンドルがともされます。

コネチカットで射殺された20人の幼い子供たちと学校の先生やスタッフ6人の冥福を祈って、黙想しました。このキャンドルが私には平和を祈るキャンドルに見えました。

この辺りではメリー・クリスマスのほかにハピー・ホリディ!と挨拶を交わします。メリー・クリスマスはキリスト教の人たちの挨拶だからというのがその理由です。

仏教、イスラム教、ユダヤ教などキリスト教以外の人たちにとっては、メリー・クリスマスじゃなくて、ハピー・ホリディなのです。アメリカは複雑な国です。

でもこの複雑さを飛び越えて、だれにでも、メリー・クリスマス!って言う人もいます。

dele Family Vineyard

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またしても銃による大量射殺

カリフォルニア時間の午前10時、速報がテレビに流れた。

コネチカット州の小さな町(人口2000人)の小学校に武装した男性(20歳)が現れて銃を乱射、生徒20人(死亡した生徒は年齢5歳から10歳)大人6人(殺人犯の母親も含む)が死亡。

アメリカに住んで以来、学校、ショッピングセンター等、戦闘用の銃を乱射、多くの人が殺され田という報道をため息をつきながら聞いた。

質問はいつも、

「なぜ銃の厳しい規制をしないのだろうか?」

「精神障害のある人の治療は?」

のふたつ。

アメリカという国の複雑なところは銃の規制をすると憲法で保障されている自由が侵されるという反対意見。これは大きな政治力とお金に物を言わせて、これまでに何度も銃の規制をしようとしてきた動きを抑えている組織NRA(ナショナル・ライフル・アソシエーション)が主な原因。政治家はこの組織にそむくと次の選挙が危ないという懸念から、連邦政府レベルでの銃規制の動きには反応しない。

カリフォルニアは何年も前に、市長とその関係者が銃で射殺された。その悲劇を教訓に州レベルでは銃が規制されている。そのおかげで大きな銃による虐殺は今のところない。でも銃による殺人事件は市によっては日常のこと。

もうひとつは精神障害を持つ人への医療制度が確立していないこと。日本のように国による国民健康保険制度が存在しない国。何人もの友人が健康保険に加入していない。オバマ大統領がようやく全員が健康保険に加入するように、保険会社が病気を持つ人が保険に加入するのを拒否すること(保険会社は病気持ちの人が加入すると利益が出ないから)を禁止、その他、日本にいて、国民として当たり前と思っていた国民保険の諸事項のことを含む法律をようやく成立させた。でもこの法律への反対が(主に保守派)猛烈で、個人に保険に入れと強要するのは個人の自由を保障する憲法に違反していると訴訟。信じられないよね。お金持ちの保守派は貧乏な人はその人のせい、しっかりと働かないから、貧乏なんで、俺たちのせいじゃないよってことなんだよね。一生懸命働いたって、貧乏から抜けられない人たちがたくさんいることは無視。

オバマ大統領が国民全体が良くなるように政府が助けるという方針を貫こうとすると「奴は社会主義だ。民主主義の敵だ」という攻撃をかける。

というわけで、精神障害の人が貧乏で健康保険に加入していなかったら、放置されている。

レーガン大統領の時代に精神に障害を持つ人たちが病院に入っていたのを経費がかかりすぎるからと退院させた。

精神に障害を持つ人で、危険性を持っている人が簡単に銃を手に入れることが出来るのだから、大虐殺が起こる。今回の殺人者は3つの銃を持って小学生に乱射。

この事件をきっかけに、銃規制がもっと厳しくなることを祈るばかり。

オバマ大統領はこの悲報についての記者会見で、何とかしなければならない、あまりにも多くのこういう事件が起きているといいながら涙をぬぐっていた。オバマ大統領は政治家ではあるけれど、うそは言わない。何かしらの形で銃の規制をすると信じている。

NRAは幼い子供が20人も射殺された事実を無視して、憲法の自由の保障を重視するのだろうか。

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