ボルドー以外の赤ワイン

アメリカでは長い間ボルドーワインのバイヤーだった人々の間で、またしても高額になった2010年のボルドーを喜んで買う人が少なくなっているとのこと。アメリカの新世代のワイン消費者はボルドー以外の赤ワインを探している。価格がさらに上昇したことがその傾向に拍車をかけている。また若いソムリエはフレッシュでフルーティな、若くてもアピールするワインに焦点を当てる傾向にある。よく熟成して柔らかくなった軽やかなスタイル(クラレット)のワインは異常に高く、レストランでは裕福な階層の客しか飲むことが出来ない。それに若いワインを購入してセラーで熟成させることが出来るほどの経済的余裕のあるレストランは限られている。

南半球、特にチリ、アルゼンチン、南アフリカ、オーストラリアの小売価格が12-15ドルのワインがアメリカのワイン市場ではホットなワインとなっている。しかしインポーターはこれらの国のベストのワインを輸入することはためらっている。30ドル以上するワインの市場は縮小の傾向にあるからだ。