Shafer
遅くなってしまいましたがプリミエール・ナパ・ヴァレー・オークションの前夜祭の続きです。
前夜祭にはさまざまなパーティやテイスティングがあちこちで開催されていて、このときでなければ試飲できないワインをテイスティングできる絶好の機会(メルカ・ワインのテイスティングもその例の一つ)。
メルカ氏が造る12社のワインの試飲後、セント・ヘレナ地区のテイスティングに立ち寄って、最後はシェーファー・ヴィンヤード。シェーファーの旗印であるヒルサイド・セレクトのブドウが栽培されている美しい丘陵地をバックに、派手すぎもせず、地味すぎもでもない、さりげなく洗練されたテイスティングルームで2007年、2010年Red Shoulder(シャルドネ), 2003年、2009年のメルロー、2001年、2008年 Relentless(シラーとプティ・シラーのブレンド)、2001年、2002年,2003年, 2005年、2008年Hillside Select、2010 年Cabernet Sunspot(オークション用) を試飲。特にヒルサイド・セレクトをヴァーティカルで試飲できる機会はめったにないのでエキサイティング!
真剣にテイスティングしてはいるのだけれど、一見、パーティのムードなので、しかめつらしてノートを手にしてメモを取るのがはばかられて、記憶力(最近めっきり弱くなった)に頼ったワインの印象。
シェーファーのワインをご存知の方にはいうまでもないけれど、きれいにきちんと造られていて、どのワインも瑞々しくてフルーティで、ほどよく凝縮された味わいが印象に残る。そして華やかでほどよくエレガントで飲みやすい。
Hillside Select
2001年:もう11年たっているというのに、実に瑞々しくて、若々しい。けれどひそやかにきちんと熟成している。
女性にたとえたら、華やかで品があって、こんな風な大人の女性になりたいなあと思わせるワインだった。
2002年:パワフル。この時点で飲んでも十分に美味しいけれど、まだまだ若々しい。もう少し置いておくのもいいかも。
2003年:香りは控えめ。前の2つのヴィンテージに比べると、口に含んだときのコクがちょっと弱いかな。
2005年:カシスの香り、焦点が定まったワイン。味わいが凝縮していて、フィニッシュはとても長い。華やかさがあって香り豊か。
2008年:今年の9月にリリースになる。香りはまだ控えめ。凝縮度がやや軽めかな。
余談ながら、東京にご一緒したダグと思い出話に花が咲いて、懐かしさを味わったひとときでもありました。