No. 31 Date:2007-10-28
コピアの新しいプログラム
ナパにあるワインセンター、コピアではワイン教育だけではなく、野菜園、パーフォーマンス等、さまざまな活動をしている。
最近、新しいテイスティングプログラムが加えられたと聞いたので行ってみた。 入って右側の壁にワインが自動的に注がれるディスペンサーと呼ばれる機械がずらりと並んでいる。このセンターの機械の使い方のユニークなところは、例えばサンフランシスコで成功したテイスティングバーのように、単にワインを選んで試飲するというのではなく教育目的でも使っているところだ。この日は欠陥ワインの香りをかぐ、オークの使い方による差、ブドウ品種の推測、どこのピノ・ノワールがベスト?、カベルネ・ソーヴィニヨンは真の赤ワインのキング?、醸造技術別のワイン等が試飲できるようになっていた。
欠陥ワインのステーションでは、酢酸、TCA(ブショネの臭い)、ブレッタノマイセス(犬の汗のような異臭のもととなるイースト)の香りを嗅ぐことが出来る。
オークの使い方のステーションでは、ノーオークのシャルドネ、オークチップを使ったシャルドネ、アメリカン・オークで熟成したシャルドネ、フレンチ・オークで熟成したシャルドネが試飲できる。 ブドウ品種を推測するステーションでは白はシャルドネ、リースリング、ソーヴィニヨン・ブラン、ヴィオニエ、赤ワインではカベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワール、シラー、ジンファンデルの当てっこをする。
どこのピノ・ノワールがベスト?のステーションでは、ロベール・グロフィエ、ジュベル・シャンベルタン、カリフォルニア(サンタ・ルシア・ハイランド)、ニュージーランド(セントラル・オタゴ)、オレゴン(ノース・ヴァレー)のピノ・ノワールが試飲できるようになっていた。 カベルネ・ソーヴィニヨンは真の赤ワインのキング?のステーションでは、フランスのボルドー、ナパ・ヴァレーのオークヴィル、ナパ・ヴァレーのダイアモンド・マウンテン、オーストラリアのクーナワラにあるワイナリーのカベルネが試飲できるようになっていた。
その他、パーフェクト・ペアリングとかコピア・ワインチームのピックとか、いろいろとあった。 試飲用に供されているワインは、行った日によって変わっているようだ。
前払いで買ったカードを使って、好きなワインをグラスに注いで試飲する。アラゴンが機械に注入されているので、泡が出てきたときにはスパークリングワインかと思って驚いたけれど、少し待つと泡が消えた。ひとつの機械に4つのワインが入っているのでそこから選択する。その機械が全部で10あるから40のワインから選ぶことができるわけだ。試飲用の量でも、ひとつが安くても2ドルはするので、カードは結構使うことになるけれども、ワインお宅にとっては楽しい遊びの場になりそうだ