No.26 ソノマ・カウンティ・ワイン試飲会

No. 25-9 Date:2006-11-13

ソノマ・カウンティの52のワイナリーが参加。200以上あるワイナリーのうちの50ほどだから、少ない参加数なので、このテイスティングでソノマ・カウンティのワインの全体的な評価はできないけれど、印象に残ったワインをあげてみた。

Arista Winery
2005年ピノ・ノワール、ロシアン・リヴァー・ヴァレー($38)

ジャミーで凝縮感があって、今風の良く出来たピノ・ノワール。もうひとつロングボーという畑のピノ・ノワールは45ドルと価格も高い分、力を入れすぎていて、パワーはあるけれどオークが強すぎて、バランスに欠けていた。
Tandem Winery
2004年ピノ・ノワール、ロシアン・リヴァー・ヴァレー、オークション・ブロック

きれいなチェリー香と風味。ピュアで口当たりの優しいワイン。チェリーキャンディの長いフィニッシュ。
Matanzas Creek Winery
2003年メルロー、ベネット・ヴァレー
カシス、スパイス、軽やかだけれど軽すぎず、口の中にクールな感触が広がる。デリケートで味わいに層があり、料理と楽しめるバランスのいいメルロー。
*Bennett Valley は最新のAVAでフランス人の醸造家,Francois Cordesse (発音がわからない)がメルローの栽培に適していると熱心に話していた。
Laurel Glen Vineyard
2002年カベルネ・ソーヴィニヨン、ソノマ・マウンテン
スパイス、墨、黒系フルーツ。口当たりは優しい。美味しいフィニッシュ。
* 私の夫ながら,どうしてこうなのと笑ってしまう。他のワイナリーが一同に揃ってワインを注いでいるのに、彼のブースだけセーターが置いてあって誰もいな い。後からいたので行ってみたら、ボトルに値段が付いている。ワインを持ってくるのを忘れたので、ソノマのプラザにあるワインショップへ行って借りてきた というのだ。ワインショップではカウンターポイントは売り切れてなかったから、テイスティングリストにカウンターポイントも載っているのに、カベルネだけ 価格付きのままで平気で注いでいる。ため息。

個性があると思ったワイン

Stonestreet Alexander Mountain Estate
2004年カベルネ・ソーヴィニヨン、アレキサンダー・ヴァレー
南アフリカ出身の醸造家が造ったワイン。マウンテンブドウらしいタンニンがしっかりた、畑の個性を表現したワイン。少しのハーブ香がアクセントになっていて、誠実さが感じられてなんだか懐かしい良く出来たワイン。
Steyker Sonoma
2004年プティ・ヴェルド
香りは控えめだけど、口当たりにとろみがあって、フルーツの甘味が十分。甘味と酸味の長いフィニッシュ。
Sonoma-Cutrer Vineyards
2003年シャルドネ、ソノマ・ヴァレー、レ・ピエール
90年代初期に一世を風靡したシャルドネ。今、時代が変わってこのワインを飲むと、どう感じるかなという興味で飲んでみた。口当たりはオイリーで上品、美味し い酸が印象的。でもフィニッシュは驚くほど短かった。今の凝縮感が一杯のシャルドネに比べると飲んだときのインパクトは弱いかもしれないけれど、このスタ イルが好きなシャルドネファンは確実に存在するのだろう。