Pinot Days San Francisco

今年のピノ・デイ、サンフランシスコ はマーケット・ストリートにある人気高級ブランドが店を出しているモダンなWestfield というショッピングモールのイベント会場で開かれました。

約100のワイナリーが参加。「多様性、個性、楽しむ」とサブタイトにあるように、土曜日にワイン関係者だけ参加の試飲会ではなくて、一般消費者もチケットを買って、ワイン関係者と同じ時間帯に試飲を楽しめる試飲会です。一般消費者にとっては場所も理想的。試飲の後、カフェに寄ったり食事をしたり買い物をしたりと一箇所でできるのが嬉しいでしょうね。

IPOBの緊張感と少しのスノビズムな試飲会とは反対。意識してる?

IPOBcliqueだという批判も聞いたことがあります。cliqueというのは「徒党を組む小さなグループで共通の関心を持っている。他の人が加わるのを認めない」という意味らしいです。

そういった意味ではこのグループはその反対かな。

ピノというとIPOBのイメージがパッと浮かんで、スタイルは?バランスは?と、緊張と期待が混じった気持ちで会場に着いたのですが、入り口でチェックする人からして、カジュアルでゆったりしていました。まず戸惑って、それから楽しい気持ちになりました。試飲している人もワインを楽しんでる!っていう感じで気取ってないのが逆に新鮮。

アルゼンチン料理のひとつであるエンパナダとかチョコレートとか風味付きのポップコーンとかのサンプルもあって、リラックスムード。

受付で渡された情報もワイナリーの名前が小さな文字で書かれているだけというシンプルなもの。

 

ロゼ、2013年と2014年のピノが注がれてました。メモを取るのは、、、、ちょっと大変。試飲会というと試飲ワインのヴィンテージ、畑名、地区名、小売価格まで書かれたリストをもらうのに慣れていて、何年も来させていただいているこの試飲会のポリシーを忘れていた自分を反省。

いつものごとく3分の1ほどのワインを試飲して降参。

1013年、2014年は良いヴィンテージです。

でも湿った葉の香、土の香、マッシュルームの香がして、少しだけれど苦味を感じるタイプのピノが多かったです。醸造家にその理由を聞いてみる機会がありませんでした。

ピノって、本当に造るのが難しいワインなのだなという単純な感想。

酸がきりりと利いた、研ぎ澄まされたタイプのピノは、とても少なかったです。IPOBのテイスティングで見られたフルーツ味を探さないとフルーツの香りと味わいがすぐには見つからないタイプのピノはありませんでした。

印象に残ったピノです。ヴィンテージとか畑、地区名はメモ不可能だったので、大ザッッパな印象です。

Keller Estate

ペタルマギャップにあるワイナリー。フルーツと酸のバランスが良かった。

Kanzler Vineyards

Landmarkなどがこの畑からピノを造っています。ブドウを売るだけじゃなくて、自分たちもワインを造りたいという、パターンですが、個性的なピノ。

Lioco

安定感のあるピノでした。

Scherrer Winery

このワイナリーのワインはピノに限らず、どのワインも造り手の経験と研究に基づいて、個性を生かしながら、きちんと造られている。

2912年 Platt Vineyard Sonoma Coastは素晴らしい。

Talisman Wines

単一畑のピノだけを生産。各畑の個性を反映させた、きちんとしたピノを生産する小さなワイナリー。

2013 Red Dog Vineyard, Sonoma Mountain の個性が好きでした。

Tally

2013 Rosemary's程よいボディと口当たり。程よい酸。いつ飲んでも美味しいピノ。

Three Sticks Wines

ソノマのプラザにある歴史的由緒のある家を改造した高級テイスティングルームを持つワイナリー。ふくよかなタイプのピノ。