カリフォルニア州全部に外出禁止令が出て、もうすぐ4週間になります。

ツーリストで賑わっていたソノマの町は店が全部閉まって深閑としてます。

全米で最初に外出禁止令を出したのはカリフォルニアです。

学校と不可欠なビジネス(病院、ガソリンスタンド、ペットショップ、食料品店、薬局だったと思います)以外はすべて閉鎖です。レストランやバーも閉店。でもテイクアウトのオーダーはオーケーです。

散歩はオーケーですが、人と人との間隔は2M 離れていなければなりません。食料買い出しや必需品の買い物は一人で行くこと。4月4日からマスクをすることも付け加えられました。

連邦政府の予防策が非常に遅れたために多くの人が亡くなっています。4月10日現在、全米の感染者数は486,490人、死亡者は18,002人、ニューヨーク市(カウンティではなくて)は87,028人が感染、死亡者は5150人と報告されています。

毎日、感染者と死亡者の数が時間単位で増えています。病院は戦場のようで 医師、看護師、救急救命士、病院を掃除する人たちは、自らも感染の可能性を感じながら必死で治療にあたっています。しかもトランプの無策のために人工呼吸器、感染予防に必要な特別なマスクやゴーグル?や防護服が不足しているという状況です。

カリフォルニアはワシントン州のシアトルの次に感染者出ました。でもカリフォルニアはニューヨークのように多くの人が感染していません。感染者は20,322人、死亡者は551人です。その理由の一つにいち早く外出禁止令を出したことが挙げられています。ソノマ・カウンティは142人の感染者が出ていますが、今のところ感染の速度は遅いようです。でも確実に感染者が増えています。ピークは5月末から6月の初めだと予測されているので、まだまだ安心できません。隣の町のカップルが感染して夫は呼吸困難に陥って入院したそうですが、今は完治したという記事が地元の新聞に出ていました。

幸か不幸か私はひどい風邪が気管支炎になってしまって抗生物質を飲んで治るま2週間かかりました。外出禁止令が出ても家で静養していたので2週間が長く感じませんでした。でも完治したので、これから5月7日までは長いだろうなあ。

コロナウイルスに侵されると高熱が出て肺炎になって呼吸困難になるというのを知っていたので、その症状が出るまでは家で治そうと思ってました。でもなかなか治らなかったので、主治医にEメールで(病院に行くのは控えるようにとのことなので)症状を説明しました。主治医から電話が来て肺炎になる手前という診断で抗生物質を処方してくれました。夫が病院まで取りに行ってくれたのですが、病院は警戒中で病院の前庭に警備の人がいて、何の用事か詳しく聞かれて、もしコロナウイルスのテストに来たならテントのほうに行くように言われたそうです。妻の薬を取りに来たと言ったらメンバーのカード(保険証みたいなもの)を受け取って、警備員が薬を病院の薬局から持ってきてくれて渡してくれたので、夫は車から出ることはなかったそうです。

タイミング悪く夫の携帯が壊れてしまいました。インターネットで調べて開いている店を確認してウエブサイトからオーダー。店の前で渡すから着いたら電話するようにとのことで、着いたら担当者がさっと渡してくれて、この時も車から降りることはなかったそうです。

コストコなどの大型店舗は2メートルの間隔を保つために店に入る人数を制限しています。夫がコストコに行ったら長い列ができていたそうです。そしてハンドサニタイザーやトイレットペーパー、ペーパタオル、ブリーチ(漂白剤)などは売り切れだったそうです。

失業者が6600万人ととてつもない数で失業保険をもらう手続きにずらりと並んでいるのをテレビで見ました。2メートルなんて離れてないので心配です。

食料品が買えなくなってしまった人たちのために、食料品を渡す政府のプログラムがあるのですが、それはそれは長い列です。

ホームレスの人が何千人といるサンフランシスコではホテルやイベントホールを臨時の滞在先にして移動させています。

感染者が減っていくまで、どのくらい時間がかかるのでしょうか。この国の経済はどうなってしまうのか心配です

コロナウイルスを殺すための正しい手の洗い方があるんですね。

石鹸を手に付けて指の抜け根から手のひらまでしっかりとごしごしすること。それを20秒続けること。20秒はハピーバースデーを2回歌うとその長さになるということです。私は水洗いを長くすればいいと思てたのですが、ウイルスを殺すのは水ではなくて石鹸だとのことで、水で流せばいいと思ていたのは間違いでした。

外出禁止令が出る数日前に娘がペーパータオルと消毒用のウエットティッシュがあるかもというのでデスカウント・ストアーに行った時のことです。もちろん全部売り切れでした。トイレによって手を洗うのに声を出してハピーバースデーを2回歌ったら、隣にいた小学生の女の子に大うけしたそうです。

夫はじっとしてない性格で、デスクワークに加えて、毎日ジムで水泳、友達とランチ、買い物と外出していたのに、すべて禁止になってしまって、どう過ごせばいいものか考えたのでしょう。どうせ家で過ごすのだから楽しく過ごそうという結論に達したようです。

3月17日はセントパトリックデーというアイランド人のお祭りで、コーンビーフとキャベツのスープというかシチューみたいのを家族や友人たちと食べる習慣があるのですが、あいにく、この日に外出禁止命令が出てしまいました。10人以上集まっちゃいけない(確かそれが5人になったと思います)という命令のためにパーティは中止。その結果ホールフードというスーパーでは料理に使うために用意していた肉が余ってしまったために安売りをしてたので、夫は買い込んで、遅ればせながらセントパトリックデーのお祝いをするというのです。別にアイルランド人じゃなくてもいいのです。なかなかおいしい伝統料理を作ってくれました。

そして食後はアイルランドの映画を見ようと、またしても新しいアイデア。見たのはトランプが大統領になる前に、スコットランドに周辺の住民を無視してゴルフ場を強引に作ったドキュメント。強引なやり方や傲慢な態度は、大統領になっても全く変わっていないことを見せつけるものでした。

週に2度はレストランからテイクアウトをしよう決めました。レストランの中で食事をするのは禁止ですが、テイクアウトは認められています。高級レストランもテイクアウトのためにオープンしているのです。少しでもレストランの助けになればという気持ちからチップも弾んで週2回のテイクアウトを実行中です。

エスニック料理の線を狙ってるんだそうです。アイルランドから始まって、昨夜は我流手巻き寿司でした。新鮮な刺身は隣町にいオープンしていた魚屋さんから夫が仕込んできました。その次は韓国料理、そしてイタリアンと続きましたが、アイデアが亡くなってしまいそうです。それを聞いたレイの友達から「北朝鮮料理を作れば」というメッセー。

「グッドアイデア!パンと水だけだから簡単だね」と返信。

私は後片付け係でお料理は夫が担当してます。

夕食を食べながら次の食事のプランを話し合うという、「なんとシンプルな毎日」と笑ってしまいますが、夫の言うように少しでも楽しく暮らさなくちゃね。

日本滞在のレポーターが東京は突然感染者が急増している。数週間後にはニューヨークの状態になりかねない、日本は政府は受け入れ態勢ができているのだろうかと報告してました。

日本は清潔だし、みんなマスクしてるし、ハグや握手はしないし、政府もしっかりしてるから大丈夫だと誇りに思っていたのですが、どうなるんでしょうか。