No. 27-1 Date:2007-03-13

2月9日に左足の外反母趾の手術をしてからずうっと自宅謹慎中。3月に入ってから、自由気ままにとまではいかないけれど、どうしても外出したいときには、松葉杖を付いて出られるようになった。でも長い間、足を下におろしておくことが出来ないために、コンピューターの前に座る時間が制限されて、オンラインの27号が遅れてしまい申し訳ありません。
そして、もう3月!母が「1月は行っちまう。2月は逃げていく」といってたけれど実感だ。3月は多分、すぐに去っていくのだろう。
ワインカントリーは春爛漫です。モクレン、ミモザ、水仙、桜、白やピンクの果樹の花が咲き乱れ、剪定がほぼ終わったブドウ畑をマスタードグラスが黄金色に染めている。
いまさら新年の誓いにはならないので、初春(文字通り)の誓い。

今年も欲張りなワインのみであり続けたい。
★アルコール度が高く、ペーハーの高い、やや過熟気味の濃厚な大型ワインでバランスが取れているものを、体力的に(情けない!)グラス1杯しか飲めなくても、その1グラスを楽しんで飲みたい。
★食事と一緒に楽しめるワインをたくさん見つけたい。そしてこのワインはテロワールを反映していて、ブドウ品種の特色がきれいに表現された個性的なワインだと最高。
★メジャーなブドウ品種から造られたワインだけではなく、いろんな品種のワインを飲みたい。ワイン誌が高い点を付けるワインは、その品種が限られている。だから例えばプティ・シラー、リースリング、ゲヴェルツトラミナー、シェナン・ブランといったワインに98点がつくことはまずない。メジャー品種のワインがもつ深みや凝縮度には欠けるかもしれないけれど、オケージョンや料理によっては、十分に楽しめるはず。点数にこだわらずに、品種の個性が出た良質なマイナーなワインを探したい。

カリフォルニアワインの特色のひとつにスタイルの多様性がある。それが残念ながらワイン誌の点数を意識したワインスタイルに多くのワインが傾いている。高いポイントが得られれば飛ぶように売れるのだからビジネスとしては当たり前の方針なのだろうが、今流行の高アルコール、低ペーハー、酸味に欠けるタイプのワインばかりが出回ると、ちょっと飽きてしまうのは私だけかしら?高いポイントを取るワインの大半は確かにある種の説得力を持っている。これはブドウ自体にそういうワインになる力があるのであって、力不足のブドウからそいういうワインを造るとバランスが良くないし、過熟風味とアルコールから来る甘味が口に残るワインになってしまう。

パーカーが95点以上付けたワインしか買わない、飲まないという人もいるとか。それはそれでひとつのワインの飲み方かもしれない。でも女性に例えるといつもぱっと派手で目に付く豊穣な女性しか好きにならないっていうことなの?日本中、何処へ行っても例えば今流行とされる同じようなタイプの豊穣な女性ばかりになると、それを目にする男性は、もう少し違った個性的なタイプの女性も目にしたくならないのかな?
私はマッチョな男性ばかりしか目に入らない都市に行ったとしたら、違うタイプの例えばちょっとゲイっぽいけどメルローを想わせるような美しい男性を見ると新鮮に感じるだろうな。

ソファに寝転がって手術した足をクッションの上に乗せてぼんやりとしてたら、こんな考えがふと浮かんだ。

今年は栽培地区の個性が出たワインも心して探してみたいと、もりだくさんのゴールを掲げている。