No.48 グリーン・ワイナリー

No. 48   Date:2011-1-15
グリーン・ワイナリー
昨年10月末、セントラル・ヴァレーのローダイという栽培地区に行きました。ナパヴァレーの南端から12号線を内陸に向かって行きます。数年前までは、見渡す限り何もない原っぱで、時々放牧場があるという風景だったのですが、今回は風力発電用の大型プロペラがずらっと並んでいました。放牧場以外にあまり使い道がなかった広大な土地を風力発電用に利用しているのでした。

そして太陽を利用した発電も、今、盛んになっています。

個人住宅でも、ソノマでは屋根にパネルが張ってある家をずいぶんと見かけるようになりました。太陽が燦燦と降り注ぐカリフォルニアにふさわしい発電だと思います。太陽から電力を得るということは、排気ガスが出ません。ソーラーパネル設置のコストが懸念されていましたが、今、コストがそれほどかからなくても、十分に発電できるソーラーが、どんどんと紹介されています。

ワイナリーの屋根、あるいはブドウ畑の隣にソーラーパネルをずらりと並べているワイナリーが増えています。

ドイツがソーラ発電のトップを行っていたのですが、昨年はスペインがトップになったそうです。今までアメリカは遅れをとっていましたが、アメリカもオバマ大統領の方針と新しい世代が強い関心を示し始めています。

いわゆる「グリーン・ワイナリー」と呼ばれる環境保護を考えるワイナリーでは、ブドウ栽培はオーガニック、バイオダイナミクス、あるいはサステイナブルで栽培。廃水利用設備設置。炭酸ガス排気量を減らす(ハイブリッド車使用、電気のフォークリフト使用)、効率的に電力を使う(蛍光灯に切り替える等)設備、そしてソーラーシステムを使って発電する、パント(ビン底の凹凸)がないボトルの使用、アルミニューム(コルクの上に被せてある)をなくするためにスクリューキャップにする、軽いボトルに切り替える、といった対策のいくつか、あるいは全てを実行しています。

今後「グリーン・ワイナリー」がどんどん増えていくでしょう。

 

グリーンになりましょう。

個人レベル、それから産業レベルで少しでも排気ガスの放出を少なくすることが、環境保護につながります。

ゼロカーボン(排気ガスゼロ)をミッションとした非営利団体があります。個人でもそれから企業としても加入できます。会費を気候変化の教育、排気ガス減、市民に呼びかけるという目的に使っています。サイトはCarbonfund.org です。

チェックしてみてください。日本にもこういった組織があるかもしれませんね。