Morimoto

アメリカのフードチャンネルの番組の一つ、アイロンシェフ(日本の鉄腕シェフがオリジナル)の一人に名を連ねている森本氏がナパにオープンしたレストラン。

前回はランチボックスを食べてみたけれど、今回は刺身、鮨系をオーダーしてみました。一緒に行ったのはオーストリアでフユージョンレストランを経営しているキムとハズバンドのウイリー。ウイリーはマスターソムリエの勉強をしているワインのスペシャリスト、キムはシェフとして毎日、レストランで料理をするという、レストラン経営には理想的なカップル。キムは料理の本を出版、韓国系オーストリア人なので、韓国の料理番組のコンテストの審査官にも招待されたという、今や有名人。

キムはニューヨークのMorimotoに行ったことがあるけれど、ナパはどんなものか行ってってみたいというので、ご一緒しました。そして刺身を食べてみたいというので、刺身、鮨系を食べてみることになりました。まず、キムはツナピッツアをオーダー、さすがはフユージョンレストランのシェフ。良くも悪くも印象に残りました。ユニークなアイデア。ピザの部分はおせんべいみたいに薄くてカリカリ、いい感じ。でも格子状にかけてあるマヨネーズが多すぎて、飲み込んだ後も口の中に強くマヨネーズの味が残りました。マグロの味はいいのに、後味はマヨネーズというのが、ちょっと残念。

ワインリストはなかなかのもの。でもマージンのかけ過ぎ!高くても飲んでみようかというワインは見当たらず、モントレーの2010年のグルーナー・ベルトナーがあったので、まあ、お二人はオーストリアからいらしていることだしというので、オーダー。涼しい年のものなので、酸味がきちんとあって、この価格ならまあまあかなというところ。

キムが温かい麺類かスープを頼もうというので、私はラーメン、彼女はこの店で作ったという豆腐の入った味噌汁をオーダー。前に来た時から、どんなラーメンを出すのかと思っていたので、興味津々。でもラーメンは呼び方を変えたほうがいいと思いました。だって麺はラーメンじゃなくて、細いスパゲッティなんだもの。それに麺がふにゃふにゃで前に茹でてあったものだと明らか。

味噌スープは少し大きめのスープボールで出てきたけれど、「13ドルは高いよね」と言ったら、キムが「レストランで特別に作った豆腐なのだからスペシャルなんでしょう」と、経営者らしいコメント。豆腐は確かに美味しかったしダシもきちんと取れていたけれど、13ドル、、うーん、、としつこい私。

全体的な印象は、ツーリストがナパで高級日本食を食べるのに、ぴったりというところかな。「値段を考えると、刺身、鮨がこの程度の新鮮さと質なら、納得がいかない」と相棒

サービスもいまいち。「おしゃべりは後にしてまず注文しては?」と説教して、メニューについてはちょっとだけ説明。刺身の名前も間違ってたし、、。

入口近くに森本氏の大きな写真が飾ってありました。ティバッグの銘柄はMorimoto

。日本酒と焼酎は、モリモト吟醸とモリモト焼酎、モリモト芋焼酎とリストに記載されてます。そばビールもモリモト。Morimotoで出すものについての品質のコントロールと大量に仕入れると経済的だということなんだろうけれど、Morimotoのプロモーションがちょっと強すぎかも。大きな写真が象徴的かな、、、。