ロバートパーカーで100点をとったけれど、、、

ロバートパーカーのアドヴォケイトで100点とっても、以前ほどスペシャルじゃなくなってしまった。

気前よく100点出してるから100点がつくワインが多くなって、スペシャル感が減ってしまった。希少価値がなくなって、100点だからと自動的に売れる時代は過ぎたと思う。

高い点数を取ったワインは確実に売れるというマーケットは終わりに近づいている。考えてみたら、100点満点のシステムがパーカーによって使われだした頃、90点をとったワインは結構騒がれたよね。今はメジャーのボルドーとナパのワインが95点以下だと、さして注目されないという。

最近、小売店によっては97点のワインでも価格がリーゾナブルじゃないと、さして売れないとか。ポイントでワインを買う人たちは98点以下だと興味を示さないのだという。

有名どころのナパのワインをずらりと並べているアメリカ中西部、ミネソタ州のセント・ポールにあるワインショップのオーナーは、「数年前はこの手のナパのワインがかなりよく売れていたんだけど、最近は売れ行きが止まってしまった。その代わり20ドル前後がよく売れる」

本題から外れるけれど、「ロゼはどうですか?」と聞いたら、「よく売れてるよ昨年の夏は1ヶ月で80ケースが出た」という話だった。ロゼ人気が本物であることを実感。

100点ワインでも一本が例えば30ドルだとかなら、パッと売れるけれど、100点だからといって高いワインがパッと売れる時代じゃなくなりつつある。

じゃあ、パーカーの点数に頼らずにどのようにしてワインを売っていったらいいのだろうか。そして買ったらいいのだろうか。

パーカー時代前の本来のワインの売り方、買い方に戻ってみたらどうかしら。パーカーのポイントは、支え棒として使って 本来のオーソドックスな販売方法、購入方法に戻る時期なのだと思う。

例えば至極当然のことなのだけれど、売るとき、買うときに、

長年にわたって質の高いワインを造り続けているワイナリー

飲んでみたいと思わせるストーリー性のあるワイン

ワインショップの売り手さんの知識とアイデア

といった原点に焦点を当ててワインと向き合って、売る、買うというようにしたい。

100点を多く出したワインアドヴォケト誌は今後方針を変えるのだろうか。そしてワインスペクテーター誌は?

200満点にするとか?は、冗談です(笑)