No.53 セント・ヘレナ栽培地区テイスティング



セント・ヘレナ栽培地区テイスティング

ハローウイーンの翌日、朝日が美しい朝、8時30分に家を出る。セント・ヘレナ・アペラシオンの恒例のワインテイスティングがCIAのワインクラスで行われた。

残念ながら参加者はあまり多くなかったけれど、完璧なテイスティングの設備が整ったワインクラスでのとてもためになる試飲だった。

セント・ヘレナアペラシオン

AVAとして1995年に認定されている。一言で言うとこの地区は多様性。ワイナリーの規模が200ケースというごく小さなものからチャールズ・クルグのように大型まで。それに新しいワイナリーから歴史的由緒のあるワイナリー(チャールス・クルグは1861年に設立)までと多様。土壌は沖積土から火山灰までさまざま。太陽の当たり具合も東西のどこに畑があるかで、さまざま。この地区のキングはカベルネ・ソーヴィニヨン。ワインの特色はエレガント。ピュアな果実風味。

2008年の気候パターン:

Trinchero ワイナリーの醸造家であり栽培家であるMario Monticelliの説明によると、不可思議な年だった。降雨量は少なく、乾燥。発芽が早かった。開花時に猛暑がやってきて房の粒が小粒で少なく、自然淘汰された感じ。8月9月にまた猛暑がやってきたけれど、9月と10月は好天気。

Crocker & Starr Wines のオーナーであり醸造家である Pam Starrは次のように話してくれた。収穫は多少遅れたけれど、十分に熟した。ワインはパワーが十分にあって、風味が凝縮、ブドウの粒が小さかったため風味が凝縮。バランスが取れたワインができた。

2009年の気候パターン:

Mario Monticelli:2008年と反対で、5月に2インチの雨が降った。土壌は湿って葉が大きくたっぷりと育った。そのため摘葉、枝を短く刈るなど作業量の多い年だった。9月の猛暑がやってきて、ブドウの粒が場所によっては焦げた。10月13日に雨が降り、かび、腐植との戦い。その後は好天気。

Pam Starr:マイルドな天候。ワインはジューシー、ライプ、パーヒューミー(香りが高い)若いうちに飲める。2008年から2009年、2010年、2011年と収穫時期がだんだん遅くなってきている。2011年は例外だけれど、他の2008,2009,2010年は25-27度ブリックスまで、十分に糖度が上がった。

全部で4フライトを試飲。全てブラインド。ラベルを見ないで試飲をすると、意外な結果も出て驚かされると同時に、今まで関心が無かったワイナリーのワインに目覚めたりして、自分の味覚に謙虚になります。

その日の体調にもよるのでしょうが、いいと思ったワイン:

フライト1(3つのソーヴィニヨン・ブラン)

Chase cellars 2010年ソーヴィニヨン・ブラン

フライト2(12のカベルネ・ソーヴィニヨン)

Flors Springs 2008 カベルネ・ソーヴィニヨンRennie Reserve

Freemark Abbey 2008 カベルネ・ソーヴィニヨン Josephine

フライト3(11のカベルネ・ソーヴィニヨン)

James Johnson Vineyards 2008年 カベルネ・ソーヴィニヨンBisou

Midsummer Cellars 2008 年カベルネ・ソーヴィニヨン Tomasson Vineyard

Parry Cellars 2008年カベルネ・ソーヴィニヨン

Vineyard 29 2008 年カベルネ・そーヴィニヨンAida Estate

フライト4(10のその他の赤ワイン)

Chase Cellars 2008年ジンファンデル Estate

Robertt Biale Vineyards 2009年ジンファンデル Varozza Vineyard

Varozza Vineyards 2007年プティ・シラー Varroza Vibneyards

Robert Biale Vineyards 2008 年プティ・シラーThomann Station Vineyard

Stanton Vineyards 2009年プティ・シラー